電験三種の資格について

正式には、第三種電気主任技術者免状の事です。
第三種電気主任技術者は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力 5千キロワット以上の発電所を除く)の工事・維持及び運用の保安の監督を行うことができます。
つまり、電験三種の資格のある人でなければ、工場や発電所・ビルなどで、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の工事や点検を行ってはいけないという事です。
どんなに簡単に思える作業でも、電気というものは目に見えないため危険な作業になることも多く、電気工事士のような有資格者が立ち会う必要があるという事です。
オール電化の住宅・マンションが増え電力需要が増大している現在、社会的には常に高いニーズがあり、社内での評価アップやキャリアアップ・転職にも非常に有利な資格だとも言える資格です
電験三種:資格の特徴
電験三種の資格には、下記のような特徴があります。
- 年齢/性別/学歴/実務経験の制限無しに受験が可能
- オール電化住宅等の普及などによる電気需要の増大でニーズも高い
- 全国で通用する国家資格として、比較的安定した求人がある
- 国家資格なので、不動産・建築業界やビル管理会社への就職・転職に有利
- 有資格者のスペシャリストとして、年齢に関係なく収入も安定している
- さらなるステップアップを目指し、他の電気関連資格取得にも有利
- 実地経験を積み、他の資格との併用で、独立・自営の夢も広がる
お勧め技術/技士系/他専門資格:電験三種
電験三種の検定試験概要は、下記の通りです。
受験資格 | [筆記試験] 年齢・性別・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験可能 (但し、高等学校の数学I、II、BおよびIIIの一部について 理解している、又は、復習すれば理解できることが必要) |
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資格の種類 | 国家資格 |
試験内容 | (4科目/試験問題の約6割が計算問題) ・理論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測 ・電力 発電所及び変電所の設計及び運転、 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む)の設計 及び運用並びに電気材料 ・機械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、 電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス 並びに電力システムに関する情報伝送及び処理 ・法規 電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理 |
試験方法 | マークシート方式(五肢択一) 試験で使用できる電卓の規定有 |
科目別合格制度 | 科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば 第三種電気主任技術者試験合格となります。 一部の科目だけ合格した場合には科目合格となり、 翌年度及び翌々年度の試験では申請により その科目の試験が免除となります。 (3年間で4科目の試験に受かれば合格) |
合格率 | 60点~65点以上が合格ラインと言われています |