第二種電気工事士の資格について

第二種電気工事士の資格は国家資格の一つで、主に住宅や小規模店舗などの電気工事を行うための資格です。
つまり、一部の指定された簡易なものを除き、電気工事士の資格のある人でなければ、ビル・工場・商店・一般住宅などの電気工事を行ってはいけないという事です。
電気工事士の資格は、一種と二種の二つに分かれており、第二種電気工事士の資格は、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に関わる事ができます。
どんなに簡単に思える作業でも、電気というものは目に見えないため危険な作業になることも多く、電気工事士のような有資格者が立ち会う必要があるという事です。
電気工事士の資格を手始めに、他の電気関連の資格を取得することで、さらなるステップアップも可能になってきます。
第二種電気工事士:資格の特徴
第二種電気工事士の資格には、下記のような特徴があります。
- 年齢/性別/学歴/実務経験の制限無しに受験が可能
- オール電化住宅等の普及などによる電気需要の増大でニーズも高い
- 全国で通用する国家資格として、比較的安定した求人がある
- 国家資格なので、不動産・建築業界やビル管理会社への就職・転職に有利
- 有資格者のスペシャリストとして、年齢に関係なく収入も安定している
- さらなるステップアップを目指し、他の電気関連資格取得にも有利
お勧め技術/技士系/他専門資格:第二種電気工事士
第二種電気工事士の検定試験概要は、下記の通りです。
受験資格 | [筆記試験] 年齢・性別・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験可能 (筆記試験免除制度あり) ・基礎学力として、高校1年~2年程度の数学の知識が必要 [技能試験] 同じ年度の筆記試験の合格者又は筆記試験免除者 |
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申込受付(学科試験) | 「上期試験」3月中旬~4月上旬 「下期試験」8月中旬~9月上旬 |
試験期日(学科試験) | 「上期試験」 学科(CBT方式):4月下旬~5月上旬、学科(筆記方式):5月下旬 ※CBT方式への変更期間:4月中旬 「下期試験」 学科(CBT方式):9月中旬~10月下旬、学科(筆記方式):10月下旬 ※CBT方式への変更期間:9月中旬 |
試験期日(技能試験) | 「上期試験」7月下旬 「下期試験」12月中旬 |
試験内容 [筆記試験] |
・電気に関する基礎理論 ・配電理論及び配線設計 ・電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 ・電気工事の施工方法 ・一般用電気工作物の検査方法 ・配線図 ・一般用電気工作物の保安に関する法令 |
試験内容 [技能試験] |
(次に掲げる事項の全部又は一部/候補問題は事前に公表) ・電線の接続 ・配線工事 ・電気機器及び配線器具の設置 ・電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法 ・コード及びキャブタイヤケーブルの取付け ・接地工事 ・電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定 ・一般用電気工作物の検査 ・一般用電気工作物の故障箇所の修理 |
試験方法 | 筆記試験 マークシート方式(四肢択一/50問) |
合格基準 | 合格ライン(約6割)以上を得点すれば、人数に関係なく合格 |
受験料(非課税) | 9,300円(原則インターネット申込み) 9,600円(郵送での申込み) |
試験場所 | 全国約60都市 (主に大学や専門学校など) |
試験実施機関 | 財団法人 電気技術者試験センター |